校章・校訓・校歌に込められた,先人たちの思いは,今日の能中,教職員・生徒にとっても,目指すべき,求めるべき,方向をはっきりと示しています。今,私たちは校章・校訓・校歌に込められた思いやお願いの実現に向けて,新たな能美中学校づくりの一歩一歩を歩んでいきます。
昭和36年9月,新装になった能美中校舎に集い,その第一歩を踏み出した教職員,全校生徒(831人)が「能美中は能美島の玄関口,自らの行動に,自負心を持ち誇りの持てる学校を!」との思いを,校章や校訓・校歌に込めたのです。校訓「協力・建設・信頼・感謝」は,新しい学舎に新しい校風の樹立と,よりよい明日への創造,互いに信じ合い共に励み合う仲間づくりをめざして設定したものです。
私は各地の学校の校章を見ましたが,能美中学校の校章ほど,校風を表わす点において立派なものはないと思います。昨年,能美中学校が生まれた際,各教場の皆さんより,校章の図案を募集いたしました。色々立派なものがありましたが,更に先生方で工夫を重ね専門家にも研究してもらい,出来上がったのが今の校章です。
校章の下の方の図案は波の形を表し,ある時は平和な穏やかな海を意味し,ある時は大海の荒波を意味します。もちろん島の学校ということも意味します。その上にちょうど現在の校舎のように形の整った「中」があるわけです。風土に恵まれ,平和で穏やかで外観も立派な島の学校を意味します。まして大海の大波を全校協力によって乗りきり,立派な中学校を建設していくという強い意志をも表しています。
皆さんは昔の大きな店の「のれん」について話しを聞いたことがあると思います。「のれんを汚すな」とかいって商人道徳を重んじ,どんな場合でも店の「のれん」の信用にかかわるようなことはしなかったということです。「のれん」はその店の記章です。私たちも昔の商人が「のれん」を大切にしたと同じように,校章を汚すようなことは,一切慎み益々この校章の持つ意味の学校建設に校風樹立に学校一致努力しましょう。
(能美中新聞 昭和37年2月24日発行から)
校 歌
作詞 平岡 昭
作曲 峠岡 邦英
一 みどりなる能美の島に
大いなる我が学び舎
建設の気宇高らかに
白き影映してぞ立つ
ニ 見はるかす江田の内海
黎明の光溢れぬ
年若き我らの伴は
目ざめてよここに集えり
三 訪ぬるは人の世の道
きわむるは真理の世界
信頼の心結びて
いそしまんいざ相共に
能登呂の峯に 競うがごとく 見よさんぜんと はためくエンジ
ああわれら スクラム組んで 大地をけって 共に進まん
能中健児 能美中健児
さかまく怒濤 吹きくる嵐 行け 大海に 帆づなをあげん
ああわれら ファイトを胸に 若きかいなを 共に磨かん
能中健児 能美中健児
たちばなかおる 能美の里に 見よくろがねの 力は集う
ああわれら 雄叫びあげて ししの王座を共にきそわん
能中健児 能美中健児
こんぺきの空 錬磨の庭に 見よ盤石の ゆるがぬかまえ
ああわれら 無敵の王者 母校の行く手を 共に担わん
能中健児 能美中健児
【学校教育目標】
自分で考え,
全力を出し尽くす生徒の育成
【校訓】
協力・建設・信頼・感謝
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